2015年01月29日

投資信託の分配金と住宅ローン控除

確定申告の季節になりました。

国税庁のHPにも「確定申告書等作成コーナー」が開設されており、比較的容易に申告書を作成することが出来ます。

https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/kakutei.htm



さて、この季節になると、このブログへの検索キーワードで多くなるのが、
 住宅ローン減税 投資信託 分配金

といったものです。

おそらく、

Q:投資信託の普通分配金で源泉徴収されて所得税(源泉分離課税)から、住宅ローン減税として還付を受けられるか?

という疑問だと思うのですが、結論を先に書くと、
確定申告しない「源泉分離課税」のままでは還付を受けられませんが、
確定申告で「申告分離課税」または「総合課税の配当所得」を選択することで
還付を受けられます。

ただし、公社債投資信託の分配金は、国内・外国とも税務上は「利子所得」なので、還付を受けられません。

また、還付を受ける場合、いくつか注意点があります。



まず、還付される金額の上限についてです。

投資信託は決算期ごとに分配金が支払われることがあり、
その分配金は、大きく3種類に分けられます。

・普通分配金:利益に当たり、課税される。
・特別分配金:元本払戻に当たり、課税されない。
・NISA口座での分配金:利益か払戻かは区別されず、課税されない。

このように課税対象となるのは「普通分配金」のみで、
どのような口座で受け取るかに関わらず(NISA口座を除き)、
20.315%が源泉徴収されています。
(源泉分離課税。所得税 15.315%、住民税 5%)

当然ですが、この支払った源泉徴収税(所得税)を超えて還付されることはありません。



次に、確定申告時に必要な書類についてです。

投資信託を保有している口座は、以下のように区分されます。

・特定口座(源泉徴収あり)で、配当等を受け入れている
・特定口座(源泉徴収あり)で、配当等を受け入れていない
・特定口座(源泉徴収なし)
・一般口座

特定口座(源泉徴収あり)で、配当等を受け入れている場合、
確定申告には年始に送られてくる以下の書類を使用します。
「特定口座年間取引報告書」および「配当等の交付状況」

その他の場合は、分配金支払いごとに送られてくる以下の書類を使用します。
「収益分配金のご案内(兼 支払通知書)」
この書類は、一部の金融機関では郵送ではなくインターネットで閲覧・出力が可能です。



次に、確定申告における所得の種類です。

確定申告の際には、以下のどちらかを選択します。
「申告分離課税」
または
「総合課税の配当所得」

「申告分離課税」の場合、給与等の総合課税の所得や税額には影響しません。
税率は、一律で20.315%(所得税 15.315%、住民税 5%)であり、
申告しない「源泉分離課税」と同じです。

一方、「総合課税の配当所得」として申告する場合、
給与等と同じく総合課税の対象になるので、
税率は所得に応じて異なる累進課税が適用されます。
また、配当所得控除が受けられることがありますが、
控除率は、非株式組入比率・外貨建資産組入比率・所得によって異なり、
控除なし〜6.4%(所得税 5%、住民税 1.4%)です。



なお、控除対象配偶者が上記の「申告分離課税」または「総合課税の配当所得」で確定申告をした場合、
その所得は扶養控除等の判定における合計所得に含まれます。
これにより「配偶者控除」が適用されない可能性が出てきますのでご注意下さい。



参考:国税庁ホームページ

源泉分離課税制度
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2230.htm

申告分離課税制度
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2240.htm

上場株式等の配当所得に係る申告分離課税制度
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1331.htm

配当金を受け取ったとき(配当所得)
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1330.htm

配当所得があるとき(配当控除)
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1250.htm
posted by nano at 01:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資信託 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月16日

住宅ローンの金利と市場金利

ここ最近の債券市場では、長期金利が史上最低水準まで下がっています。

では、住宅ローンの金利はどうなっているでしょうか。


住宅ローンの金利と一口に言っても、
変動金利か、固定金利か、また固定金利なら何年固定か、で動向は異なります。
また、それらが影響を受けている債券市場も異なります。


≪長期金利 と 住宅ローン固定金利≫

債券市場で言う「長期金利」とは、広義には期間の長い債券の金利ですが、狭義には「新発10年国債」の金利を指します。
報道などでは後者すなわち「新発10年国債」の金利を指すのが一般的です。

1月15日の終値で、0.250%で過去最低水準まで下がっています。

長期金利は、住宅ローンの「固定金利(10年固定やフラット35など)」に大きく影響します。

住宅ローンを扱うほとんどの金融機関では、毎月1日に金利を見直しますが、
ソニー銀行は独特で、15日に翌月の金利を公表しています。
数時間前に公表された2月の10年固定金利は、1.023%(住宅ローン金利プラン・新規・自己資金10%以上)というものでした。
これは、1年前よりも約0.4%も低い金利ですし、数年前の変動金利よりも低い金利です。

もし今後、金利が1年前の水準に戻るときには、「金利が上がった」と報道されるのではないかと思いますが、下がったものが元に戻るだけで、歴史的に見ればそれでもなお低水準です。


≪無担保コール と 住宅ローン変動金利≫

一方で、住宅ローンの金利に影響を与えるもう一つの金利として、「無担保コール翌日もの」があります。
これは、日銀がある程度コントロールしています。
リーマンショック後の2008年12月に0.1%、2010年10月に0.00〜0.10%(実質的ゼロ金利)となって以降、変わっていません。

この金利は、ほとんどの銀行の住宅ローンの「変動金利」に直接的に影響しています。
したがって、ほとんどの銀行で、住宅ローンの「変動金利」の店頭金利(基準金利)は、2009年以降まったく変わっていません。

この間、「住宅ローン金利が上がった」と報道されたことが何度かありますが、それらは固定金利の話であり、変動金利の店頭金利に関しては変わっていません。
むしろ、実質的な適用金利は、各行独自の引き下げ(かつては優遇と言った)で下がっている銀行が多いです。



このように、固定金利と変動金利は異なる動きをします。
また、ここ最近に限って言えば、変動金利よりも固定金利の方が大きく動いています。
感覚的に「変動金利が怖い」と感じる方は多いようですが、「固定金利はいつ固定するかで大きく異なる」ということには気付いていない方が多いように思います。

金利がどう動くかを予測することはムズカシイですが、
どういう理由で動くか、どう動いてきたかを知っておくことは大切なことではないかと思います。
posted by nano at 01:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 住宅ローン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月07日

高額療養費制度の見直し

あまり大きく報道されていませんが、税制や社会保障でこの1月から変わったことがいくつかあります。

その中で、まずお知らせしたいのが、高額療養費制度の見直しです。

「高額療養費制度」とは、
医療費の自己負担額は通常3割(30%)ですが、ひと月の医療費が一定額を超えるとその分の自己負担額は1%だけになる
という制度です。

この30%負担から1%負担に変わる境界は年収に応じて決まるのですが、これまで3区分だったものが5区分に変更されました。


新しい基準等は以下のとおりです。


  所得区分
※1
ひと月あたりの自己負担限度額 多数該当
※2
年収約1,160万円〜の方 252,600円
+(医療費−842,000円)×1%
140,100円
年収約770〜約1,160万円の方 167,400円
+(医療費−558,000円)×1%
93,000円
年収約370〜約770万円の方 80,100円
+(医療費−267,000円)×1%
44,400円
〜年収約370万円の方 57,600円 44,400円
住民税非課税の方 35,400円 24,600円
※1:所得区分は、実際には健保の「標準報酬月額」または国保の「年間所得」で決まります。
※2:直近12か月の間に高額療養費の支給を受けた月が3か月以上ある場合は、4か月目から「多数該当」という扱いになり、自己負担限度額が軽減されます。

参考:厚生労働省ウェブサイト



posted by nano at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 税金・社会保険 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。


皆さまどのような年末年始を過ごされましたでしょうか。

昨年は色々な面で滞っていた私ですが、
今年は、勉強や情報発信に少しずつでも積極的に励みたいと思っております。

よろしくお願い申し上げます。
posted by nano at 10:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月19日

ブログを引っ越ししました & ダウンロードできない不具合の解消

約一年ぶりのブログ更新です・・・。
すみません・・・

また、以前利用していたブログサービスのサービス終了に伴い、ブログをSeesaaに引っ越ししました。

再開しますので、よろしくお願いいたします。



さて、今日はブラウザとメーラーの、ファイルダウンロードでの不具合解消に関する情報です。

プライベート用としては、以前から、ブラウザは Firefox を、メーラーは Thunderbird を愛用していますが、しばらく前から Thunderbird で添付ファイルが保存できない、開けない、という事象が発生するようになっていました。
実は、Firefox でもダウンロードの不具合が発生したことがあり、それについては公式サイトの情報に基づき設定を変更することで解決していました。
けれど、Thunderbird の設定には同じスイッチが無いのです。ただし、面倒だけど結果オーライの方法が見つかっていたので放置していました。

そんな中、最近、諸事情からブラウザで Chrome を併用し始めたのですが、ファイルが保存(ダウンロード)できない・・・
「ウイルススキャンに失敗しました」
というエラーメッセージです。
ヘルプを見て、そこにあった方法を試しましたが、ダメでした。

で、色々探していたら、見つけました

「JWORDというプラグインをアンインストールしたところ、似たような問題が解決された報告」があったようです。
https://productforums.google.com/forum/#!topic/chrome-ja/KXXGHU5RUw0%5B1-25-false%5D

JWORDは、アドレスバーに日本語を入力することで検索できるようにするプラグインです。
さっそく、JWORDと名の付く2つのプログラムをアンインストール。

すると・・・見事に解決
無事にダウンロードできるようになりました。

そこでふと、Thunderbird の不具合を思い出しました。
で、試してみると・・・こちらも解決している

情報を載せて下さった皆さん、ありがとうございます。
posted by nano at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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