2015年01月16日

住宅ローンの金利と市場金利

ここ最近の債券市場では、長期金利が史上最低水準まで下がっています。

では、住宅ローンの金利はどうなっているでしょうか。


住宅ローンの金利と一口に言っても、
変動金利か、固定金利か、また固定金利なら何年固定か、で動向は異なります。
また、それらが影響を受けている債券市場も異なります。


≪長期金利 と 住宅ローン固定金利≫

債券市場で言う「長期金利」とは、広義には期間の長い債券の金利ですが、狭義には「新発10年国債」の金利を指します。
報道などでは後者すなわち「新発10年国債」の金利を指すのが一般的です。

1月15日の終値で、0.250%で過去最低水準まで下がっています。

長期金利は、住宅ローンの「固定金利(10年固定やフラット35など)」に大きく影響します。

住宅ローンを扱うほとんどの金融機関では、毎月1日に金利を見直しますが、
ソニー銀行は独特で、15日に翌月の金利を公表しています。
数時間前に公表された2月の10年固定金利は、1.023%(住宅ローン金利プラン・新規・自己資金10%以上)というものでした。
これは、1年前よりも約0.4%も低い金利ですし、数年前の変動金利よりも低い金利です。

もし今後、金利が1年前の水準に戻るときには、「金利が上がった」と報道されるのではないかと思いますが、下がったものが元に戻るだけで、歴史的に見ればそれでもなお低水準です。


≪無担保コール と 住宅ローン変動金利≫

一方で、住宅ローンの金利に影響を与えるもう一つの金利として、「無担保コール翌日もの」があります。
これは、日銀がある程度コントロールしています。
リーマンショック後の2008年12月に0.1%、2010年10月に0.00〜0.10%(実質的ゼロ金利)となって以降、変わっていません。

この金利は、ほとんどの銀行の住宅ローンの「変動金利」に直接的に影響しています。
したがって、ほとんどの銀行で、住宅ローンの「変動金利」の店頭金利(基準金利)は、2009年以降まったく変わっていません。

この間、「住宅ローン金利が上がった」と報道されたことが何度かありますが、それらは固定金利の話であり、変動金利の店頭金利に関しては変わっていません。
むしろ、実質的な適用金利は、各行独自の引き下げ(かつては優遇と言った)で下がっている銀行が多いです。



このように、固定金利と変動金利は異なる動きをします。
また、ここ最近に限って言えば、変動金利よりも固定金利の方が大きく動いています。
感覚的に「変動金利が怖い」と感じる方は多いようですが、「固定金利はいつ固定するかで大きく異なる」ということには気付いていない方が多いように思います。

金利がどう動くかを予測することはムズカシイですが、
どういう理由で動くか、どう動いてきたかを知っておくことは大切なことではないかと思います。
posted by nano at 01:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 住宅ローン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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