2010年10月01日

医療保険はいくら必要?

医療保険はいくら必要か?

簡単なようで、難しい問題ですね。
貯蓄の状況、収入の状況、考え方、などによって答えは違ってきて当然です。


ただ、それらの状況もさることながら、《実際のところいくらかかるのか》ということを把握しておく必要がありそうですね。

医療費は、「国民健康保険」「健康保険」とも原則的に3割(=30%)負担ですが、「高額療養費」という制度があります。
これは、ある月(1日〜月末日)の自己負担額が80,100円(一般的な世帯の場合)を超えると、超えた分は30%ではなく1%だけになる、という制度です。
ただし、差額ベッド代や入院時の食事代、先進医療の技術代などは含まれません。

「(国民)健康保険」「高額療養費」が適用されない、ガンなどの治療での先進医療は、10割負担となり、治療費が数十万円〜百万円以上と高額になることがありますから、これに対する備えは、保険が活用できればしておいた方が良いかな、というのが私の考えです。

一方で、「(国民)健康保険」「高額療養費」が適用される通常の入院・手術は、実は自己負担額はあまりかからないことが多いようです。
いくらまでなら自分で負担できて、いくら以上は保険で補って欲しいのか、そのあたりを考えることが、保険の金額を考える上での1つのヒントになると思います。


いくらかかるかという話とは別に、入院中の収入がいくらになるのかということも、把握しておく必要があります。

自営業者で個人営業の場合は、収入がゼロになってしまうかもしれませんので、入院費用は負担が大きくないとしても、その間の収入は何かで補う必要がありそうです。

同じ自営業でも、家族経営などの場合は、収入はあまり減らないかもしれません。
もちろん、ご家族には仕事と看病の両面で負担をかけることになってしまいますので、心配をかけたくないというお気持ちはお察しします。
が、しかし、金銭面だけで言えば、あまり大きな保障は必要ないのかもしれません。

会社員の場合はどうでしょう?
「国民健康保険」ではなく「健康保険」(○○健康保険組合など)に加入している場合、実は、無給になっても、健康保険から「傷病手当金」というものが支払われます。(公務員の場合は「共済組合」から同様に支払われます。)
「傷病手当金」の額は、標準報酬日額の2/3。 例えば標準報酬月額が30万円の場合、1ヶ月休職しても、20万円が支給されるのです。
あまり知られていませんが、かなり大きな公的保険ですね。
(組合によってはさらに上乗せがあります。)

このように、入院などの場合の収入を把握しておくことは、とても大切なことです。


さて、では保険に助けてもらうのは、どの程度が妥当でしょうか?
全部を保険で賄おうとすると、保険料が高くなってしまいます。
ですが、入院・手術時の費用を保険で全て賄う必要があるのでしょうか?
十分な貯蓄があれば、医療保険に頼る必要は無いかもしれません。

例えば、毎月3000円の保険料として、10年間で負担する保険料は、36万円。
でも、10年間で36万円の入院手術費用や入院による収入減の可能性ってどの程度なんでしょう?(もちろん人によって、その可能性は大きく違うと思いますが。)

最初にも書いたように、国保、健保が適用される医療であれば、自己負担が80,100円を超えると、超えた分はわずか1%の負担だけになるのです。
(ただし、差額ベット代などは自己負担ですが。)

まして何十年も払う保険金なら、実はその分を自分で積み立てておいた方が確率的にはお得なはずです。
でなければ、保険会社はとっくに破綻しています。保険の基本は助け合いですが、現実には私たちが払った保険料の一部は、保険会社や代理店の収入となり、残りで皆さんのリスクを分け合っているのです。
逆に言うと、自分で積み立てれば、保険会社や代理店の儲けを皆さんが負担する必要はありません。


もう一つ気をつけなければいけないのが、保険金が支払われる日数には限度があるということです。
限度は2種類あり、「1入院当たりの日数」と「通算での日数」です。
この日数が短いほど、保険料は安くなっています。
逆に言うと、保険料の安い保険は、この日数を抑えているのです。
この点は、あまり気になさっていない方が多いようですが、私は重要な検討事項だと思っています。


もちろん、保険が不要だと言うつもりは毛頭ありません。
ですが、何事もバランスが大切です。
自分で用意できる分と、保険に頼らないといけない分。
何のリスクは自分で対応できて、何のリスクは保険を活用すべきなのか。
短期の入院に備えたいのか、長期の入院に備えたいのか。
そのあたりを考えることが、医療保険を考える上では重要だと思います。





posted by nano at 15:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 保険 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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