2010年10月07日

日銀の金融政策

この手のニュースをブログに書くには、やや遅い気がしますが(笑)

去る10月5日、日銀が金融緩和を決めました。

多くの方は、「ゼロ金利政策の復活」に関心があるようですが、今回の決定には、それだけにとどまらない大きな決定が含まれています。

今回の決定の大きなポイントは、3つあります。


まずは、みなさん関心が高い

◆ゼロ金利政策の復活

これは、いわゆる「政策金利」を「年0.1%前後」から「0〜0.1%」へ引き下げるものです。
「0%もありえる」のであって、必ずしも「0%」ではありません。

実際に引き下げられた場合の皆さまへの直接的な影響ですが、

・普通預金金利の低下(とはいえ、もう下がる余地はないほど下がっていますが)
・住宅ローンの「変動金利」の低下(ほとんどの銀行で政策金利に連動しています)

などでしょうか。
政策的な意味合いとしては、住宅ローンや企業の融資を借りやすくすることで、経済を活性化させることが狙いです。

ただし、ゼロ金利政策に関しては、利下げ幅はわずか0.1%ですから、実質的な金利引き下げ効果よりも、日銀としての意思表示という意味合いの方が大きいのかもしれません。
この「カード」は、これで使い切ったことになります。


次に、あまり気になさっていない方が多いかもしれませんが、

◆時間軸の明確化

これは「物価の安定が展望できる情勢になったと判断するまで、実質ゼロ金利政策を継続していく」というもので、つまり当面は低金利を維持すると宣言したことになります。

これにより、市場の債権の利回りは低下しやすくなります。

皆さまへの影響ですが、

・定期預金金利の低下
・住宅ローンの「固定金利」の低下
・貯蓄性保険の予定利率の低下

などがありそうです。

政策的な意味合いとしては、「すぐに金利上昇の心配をしなくて良いので、安心して借金をして下さい」というようなメッセージです。


3つ目に、これは私が一番驚いたのですが、

◆長期・短期の国債、社債、ETF(*1)、REIT(*2)などの買い入れ

*1:ETF…日経平均やTOPIXといった株価指数に連動する投資信託の1種
*2:REIT…不動産投資信託

債券の買い入れは、これまでも行ったことはありますが、値下がりで損失を被る恐れがあるETFやREITを、今回、「異例の措置」で購入に踏み切る決定をしました。

「異例の措置」という言葉は、日銀の総裁自らが使っています。
これは、本当に異例のことだと思います。
これにより、株価や債券価格の上昇(債権の利回りは低下)が期待されます。

皆さまへの影響ですが、

・定期預金金利の低下
・住宅ローンの「固定金利」の低下
・株価、債券価格、国内投資信託の基準価額などの上昇

などがありそうです。

政策的な意味合いとしては、不動産や株式を買い支えることで、値下がりを防ぎ、市場を活性化させて、価格の上昇を促す狙いがあります。



ここ数日は「アナウンス効果」で市場が慌ただしいですが、本来はいずれも効果がでるのに時間のかかる政策です。
いずれにしても、しばらくして安定すると「本当の効果」が見ててくるのかなと思います。






posted by nano at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | FP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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